【子供はオーバーワークになりやすい!】
しかし競技人口の多さに反して指導者が不足する傾向にあり、「子供たちが適切な指導を受けられない」ことが問題になっています。
小中学生の部活動では、バレー経験のある教師が指導に回ることが多いです。
ところが教師は「バレー経験がある」というだけで、ジュニア育成のプロではありませんので、適切な指導ができるかどうかは個々の実力に委ねられます。
強豪校と呼ばれているところならまだしも、一般的なレベルの学校で良い指導者に出会えるかは運しだいです。
問題は、小学生のバレーボール指導はコーチング未経験者には難しいとされていることです。
体が未成熟な小学生はどうしてもオーバーワークになりやすく、練習メニューを多くしすぎれば体を壊してしまいかねません。
かといって練習量が少なすぎると成長が遅くなるため、小学生を指導するときは「適切な練習量」を見極める必要があるわけです。
また、子供たちのオーバーワークの兆候を決して見逃さないようにすることも指導者の役目です。
日常生活では何の問題もなくても、ジョギングで遅れだしたり、練習試合で動きが鈍くなっているのを見つけたらオーバーワークを疑ってください。
小学生がオーバーワークになればバレーボールでの上達はおろか、将来にまで影響を与えかねないということを頭に入れておきましょう。
【大人と子供の体の違いを理解することが大切】
子供にバレーボールの指導をつけるときは、大前提として「大人と子供の体は全く違う」ということを理解しておきましょう。
「そんなの当たり前だろう」と思われたかもしれませんが、こんな簡単なことを失念している指導者も多いんです。
子供をオーバーワークにさせてしまう指導者は、自分を基準にして練習メニューを組んでしまいます。
「大人の自分が○○セット出来るんだから、子供はその半分くらいでいいか」というような決め方です。
しかし、子供の体は大人のミニチュア版というわけではありませんので、回数を減らしただけでは適切な練習内容とはいえません。
例えば、大人の選手は体力作りの一環として、筋トレを取り入れる方も多いですよね。
しかし子供が筋トレを行うと成長を阻害されたり、筋肉を傷める可能性も高くなります。
「大人の自分がダンベルカール30回だから、子供は15回くらいでいいか」なんて適当な決め方で練習をさせるわけにはいかないわけです。
大人と子供では体の作りが違いますから、当然「やるべき練習」も異なります。
指導者の皆さんは、子供たちへの練習内容を「自分基準」で考えてしまっていないか、今一度確認してみてください。
【子供向けの指導法を学び直すには】
本当に子供向けの指導法を学び直したいなら、通常のバレーボール教本を読んでも仕方ありません。
書店などで手に入る一般的なバレーボール教本の多くは、高校生以上の体格の整った選手を基準にして作られていることが多いからです。
「ジュニア選手向け」と書かれているものでも、中学生以上を対象にしていることがあるので注意しましょう。
そんななかで、ちゃんと小学生にも適用できる指導法プログラムもあります。
オススメなのは日本バレーボール協会公認講師の工藤 憲コーチが監修した
- 「バレーボール・ジュニア選手育成プログラムDVD」
ですね。
バレーボール・ジュニア選手育成プログラムDVDの詳しい内容はこちら
「バレーボール・ジュニア選手育成プログラム」は、小学生を対象にした練習指導用DVDで、オーバーワークになりにくい練習方法から、力が無くても勝てる上達法まで、幅広くカバーされたプログラムです。
- ジュニア選手のチーム複合練習メニューの作り方
- 手が小さな小学生でも安定したサーブを打たせる方法
- 腕を振ってしまうアンダーハンドパスの悪癖を治す方法
- チャンスボールを活かせるようになる練習メニュー
- セッターに教えるべき「ぶれないトスを上げる」秘訣
- スパイクをブロックできないチームが怠っている練習とは?
上記のような内容が収録されており、どれも小学生選手の目線に立った本格的なポイントばかりです。
選手本人が観ても理解できるよう動きを交えてわかりやすく解説していますし、指導者が観てもかなり参考になる内容が収録されています。
「子供たちにどうやって指導したら良いかわからない」
という悩みを抱えている方にとっては特効薬のようなDVDです。
関連ページ
- バレーボールトップレベル選手の練習メニューとは?
- 上級者は無駄な練習に時間を割きません。単純にその内容を真似するだけでも良質な練習内容をトレースすることができます。トップレベルの選手はどんな練習をしているの?」と疑問に思った方は、「驚異のバレーボール上達法」というDVDを参考にしてみてください。東京バレーボールアカデミーの練習プログラムが収録されたDVDで、非常にシンプルで効率的な練習方法を学ぶことができる教材になっています。根性論を振りかざす前時代的な発想はひとかけらも無く、体の使い方から視線を送る方向まで、かなり現実に則した実践的な内容が収録されています。
- ママさんバレーに特化した練習メニューとは?
- ママさんバレーで上達したいなら、良いお手本に出会えるかどうかがカギになります。ママさんバレーに必要なのは筋力よりもテクニックです。チーム内に自分より上手い人がいない、または観察しても良く分からないという方は、専用の練習用DVDを活用してみましょう。オススメは「ママさんバレー上達の極意」というDVDです。1984年のロサンゼルスオリンピックで銅メダルを獲得した名選手・江上 由美さんが監修した練習用プログラムです。ママさんバレーに特化した練習内容・コツ・ポイントをまとめたもので、江上さんがプロの世界で培ってきたノウハウが詰まった貴重な資料となっています。
- バレーボールスパイクの打ち方3つのコツ
- 「スパイクの基本を理解すること」「助走のタイミングを合わせること」「状況に応じて打ち方を変えること」の3つができていれば、初心者を脱却することが可能でしょう。強豪チームと対戦するなら、さらにスパイクに磨きをかけておくことをオススメします。スパイクの細かいコツや上達法を知りたいという方は、「スパイク上達革命」というDVDがおすすめです。シドニーオリンピックにも日本代表として出場した加藤 陽一選手が監修した練習用プログラムです。DVDではママさんバレー選手を対象に、鋭く安定感のあるスパイクのコツやポイントを解説してくれています。