剣道で子供が強くなるために必要なこと

【剣道に体重差は影響するのか】

少年剣道上達プログラムDVD 子供には腕力に頼らない剣道を覚えさせる

一般的に、武術や格闘技の世界には「体重別階級」が用意されていることが多いです。

 

柔道・空手・ボクシング・レスリングなどなど…

 

1対1で試合が行われる競技の多くは、体重別制度を取り入れています。

 

その理由はいたってシンプルで、「体重が重いほうが圧倒的に有利だから」です。

 

しかし剣道には体重別の制度がありません。

 

なぜなら、剣道は例外的に「体重差がほとんど意味を成さない」競技だからです。

 

他の競技で「体重が重いほうが有利」だとされるのは、基本的に体重が重い選手のほうがパワーがあるからです。

 

パワーのある選手は、柔道では相手を軽く持ち上げ、空手では強烈な突きを放ち、ボクシングでは圧倒的なパンチ力を出し、レスリングでは掴んだ相手を決して離しません。

 

しかし剣道の世界ではパワーの使い道があまりありません。

 

強烈な威力で竹刀を振りかぶっても隙が大きくなるだけですし、体重が重いと動きが鈍るので逆効果のほうが多いともいえます。

 

全くメリットが無いともいえませんが、剣道の実力には体重差よりも「テクニック」が物を言うのです。

 

 

【子供の間に「腕力に頼らない剣道」を覚えるべき理由とは】

さて、先ほどは「剣道に体重差はほとんど関係ない」と言いましたが、少しだけ例外があります。

 

それは、まだ体が出来上がっていない「子供同士の試合」においての話です。

 

大人になると選手間の体格差は縮まりますし、それぞれの体重や体格に合わせた闘い方ができるようになります。

 

しかし小学生〜中学生くらいまでは個々の身長・体重に大きな差が出やすく、場合によっては数十センチ以上の体格差が生じてしまうこともあるからです。

 

いくら「剣道に体重差は関係ない」とは言っても、身長差がありすぎる子同士の試合では、リーチ的にも小さいほうが不利ですよね。

 

ただ、将来を懸念すべきはむしろ「体格の大きな子供」のほうです。

 

なぜなら生まれつき周囲よりも体格が大きい子供は、腕力に任せて竹刀を振り回しているだけでも勝ててしまうため、テクニックが向上しづらいのです。

 

まだ未熟な子供同士の試合では、腕力とリーチ差があるだけでも有利に立てますから、それだけで強くなった気になってしまうわけですね。

 

ところが腕力に任せて剣道を続けてきた選手は、周囲が体格差に頼らないテクニックを身につけたり、成長期を迎えて体格差が縮まったりするうちに弱体化します。

 

本人は今まで通りの闘い方をしているだけなので「何が悪いのか」が解らず、そのまま剣道を引退してしまうなんてことも珍しくはありません。

 

つまり

  • 身長の高い少年剣士は「いずれ腕力が役立たなくなるときに備えて」
  • 身長の低い少年剣士は「体格差のある選手に立ち向かうため」

いずれにしても

  • 「腕力に頼らない剣道」

を覚えておく必要があるのです。

 

腕力に任せる癖は続ければ続けるほど抜け出しにくくなるため、できる限り早めに対策しておいたほうがよいでしょう。

 

 

【腕力に頼らない剣道に大切な3つの要素】

言うまでも無く、剣道の極意を文章だけで全てお伝えすることはできません。

 

しかし、こと少年剣道における「腕力に頼らない剣道」に関してだけ言えば、ある3つの要素を意識するだけでも大きく改善させることができるでしょう。

 

  • 腕力ではなく技の出し方が大切だと認識すること
  • 俊敏な動きに対応できる集中力を養うこと
  • 試合で勝つイメージを持っておくこと

 

単純な話ですが、この3つは多くの少年剣士にとって壁となる考え方です。

 

どれも精神面に関することなので軽視されがちですが、子供は目の前の敵に気を取られすぎて「どうやったら勝てるのか」という手順を構築できていないことが多いです。

 

「相手がこう来たらこの技で…」
「相手がこう動いたらこう避けて…」
「こんな隙を見せたら打ち込んで…」
と、頭の中でしっかりイメージできるようになれば、必ず結果に影響がでます。

 

子供向けの上達法については、この他にも

  • 「少年剣道上達プログラム」という練習用プログラムDVD

が解りやすいのでオススメです。

 

少年剣道上達プログラムDVDの詳しい内容はこちら

 

上記の3つのポイントもしっかり押さえていますし、細かい技術面での指導も入っているので、個人練習用として高評価です。

 

これまで3000人以上を指導してきた、菅野 豪 教士八段が監修したDVDなので、徹底して「子供向け」になっているのも特徴ですね。

 

  • 剣道が嫌いにならない「勝つための試合稽古」
  • 運動神経が良くない少年剣士が試合で勝つための方法
  • 上達しない中学生剣士が疎かにしてきた剣道の基本的礼法
  • 竹刀の振り方が安定しない少年剣士にさせるべき稽古とは?
  • 継足が歩み足になってしまう癖を矯正する効率的な方法
  • 鍔迫り合いで相手に圧倒されてしまう剣士が見落としている基本

 

ちなみに、「少年剣道上達プログラム」には、このような内容も収録されています。

 

指導者の立場から見ても
「コレ、子供にどうやって指導したらいいんだ…?」
と悩んでしまうようなポイントを解りやすく解説しています。

 

子供に直接見せても勉強になりますし、正しい指導法を学ぶための教材としても役立つので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。

 

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