走り高跳びの理想的な体型とは?

【筋力と体重のジレンマ】

どんなスポーツでも、記録を伸ばすために「体型の維持」は必須条件です。

 

身長・体重・筋肉量など、体型を構築する様々な要素が記録に大きな影響を与えます。

 

走り高跳びでは、特にその傾向が顕著に現れます。

 

わずか1kgの体重増加で、今まで飛べていたハードルを越えられなくなることも珍しくはありません。

 

走り高跳びで大きな記録を残したいならば、常に体重と筋力をコントロールし、「走り高跳び選手として」最適な体型に維持し続ける必要があるのです。

 

しかし、多くの走り高跳び選手を悩ませるのが「体重」と「筋力」のジレンマです。

 

世界的に活躍するトップ選手を見てもわかる通り、走り高跳びでは重力の影響を受けない「軽い体」が有利に働きます。

 

ところがあまりに軽い体では筋力が足りず、規定のハードルを跳び超えるためのエネルギーを生み出せません。

 

体重を軽くすれば筋力が足りず、筋力をつければ体重が重くなる…

 

走り高跳び選手は、この矛盾した条件に折り合いをつけて、最適な体格を探っていかなければならないのです。

 

【走り高跳びに最適な体格の目安を測ってみよう】

体重の軽さを取るか、筋力のパワーを取るか…

 

この問題に折り合いをつけたいなら、世界的に活躍している選手の体型を参考にするとよいでしょう。

 

言うまでもなく、トップ選手のほとんどは「痩せ型」をしています。

 

オリンピックに出場している走り高跳び選手のなかに、ガチガチの筋肉で固められたボディを持つ選手はいません。

 

このことから、走り高跳びで記録を伸ばすためには

  • 「体重の軽さ」こそが最重要であり、筋力は跳躍に必要最低限で充分

だということが窺えます。

 

走り高跳び選手に必要な体格を測るための目安として、「身長−体重」の値をみるという方法があります。

 

実は世界的な選手にこの計算式を当てはめると、よく似た数値が出ることが明らかになっているんです。

 

現在の世界記録保持者であるハビエル・ソトマヨル選手は身長195cm・体重82kgだったので、「身長−体重=113」という結果が出ます。

 

同じように公式記録で240cm以上の跳躍を行った選手全員の統計を取ったところ、平均116という結果になりました。

 

つまり自分の体格を「身長−体重」の公式に当てはめたとき、116前後の数値になれば走り高跳び選手として、最適な体型維持ができているという目安になります。

 

例えば、身長170cmの選手の場合、体重51〜57kg程度ならOKですが、それ以上でも以下でも平均値を大きく外しているといえます。

 

しっかり練習しているはずなのに記録が伸びない…

 

なんて場合には、少なからず体型が記録に影響を与えている可能性がありますので、この計算を使って自分の体型を見直してみてください。

 

【体格に恵まれない選手が記録を伸ばすことは可能か?】

これは走り高跳びに限ったことでもありませんが、スポーツにおいて「体格に恵まれている」というのは圧倒的なアドバンテージです。

 

走り高跳びの場合、生まれつき短足太っちょ体型の選手よりは、生まれつき足が長くて痩せ型の選手のほうが有利なのは言うまでもないでしょう。

 

しかし、だからといって「体格に恵まれなかったから記録が伸びない」と言い切ってしまうのは極論です。

 

生まれ持った体格はあくまで「アドバンテージ」であり、練習量や練習量の差で意外と簡単にひっくり返されてしまう程度のものでしかありません。

 

オリンピックレベルまで行けば覆せない体格差もあるでしょうが、少なくとも地区大会レベルで体格はそこまで重要ではないのです。

 

もしもあなたが体格でライバルに負けていると感じているのなら、その他の部分で差をつければ充分にライバルを追い抜くことが可能です。

 

例えばそれは練習量・練習法・意識…様々な要素があなたの選手としてのレベルを上げてくれるはずです。

 

走り高跳びのライバルに差をつけるおすすめのDVDはこちら

 

【DVD「走り高跳び上達革命」を参考にしてみよう】

一昔前まで、体格で劣る選手が記録を出すためには「人一倍練習するのが何より大事!」なんて言われていましたが、それは半分正解・半分不正解な考え方です。

 

ライバルより多く練習することは大切ですが、だからといって無闇に練習しすぎることは、怪我や悪癖の原因になりかねないからです。

 

体格に恵まれない選手がライバルに差をつけるために、最も重要なのは「練習の質」であると考えます。

 

極端な例え話ですが、走り高跳びのノウハウなんて全く知らない素人が独学で練習するより、プロのトレーナーに教わりながら練習したほうが明らかに効率的ですよね?

 

練習の「内容」の質を上げない限りは、いくら練習量だけ増やしたところであまり意味がないのです。

 

しかし、いつも独学で練習している選手のなかには「どうやって練習するのが良いかわからない」という方も多いでしょう。

 

そんな場合は、書店やネットで手に入る走り高跳び用の指導DVDを見ながら、練習することをオススメします。

 

走り高跳び練習用DVDにもいろいろありますが、なかでも質が高くて人気なのが

  • 「走り高跳び上達革命」というDVD

です。

 

走り高跳び上達革命DVDの詳しい内容はこちら

 

このDVDは、2m31を跳んで1993年の日本新記録をマークした吉田 孝久選手を育てた名コーチ・福間 博樹さんが監修したものです。

 

  • 高さを伸ばすための最重要な踏切のイメージとは?
  • 効果的な踏み込みを行うためのリードレッグの使い方とは?
  • スラロームが走り高跳びに役立つ本当の理由とは?
  • 日本記録保持者が実践するダブルクラッチ型クリアランスの習得法
  • 踏切直前での重心移動に関する注意点
  • 踏切の筋力がみるみるアップする練習法とは?
  • 記録を伸ばすための「L字助走」の最大の狙いとは?

 

といった内容が収録されており、体格や才能に影響されない高品質の練習に役立つDVDに仕上がっています。

 

初心者から上級者まで多くの選手にとって有益なDVDなのですが、公式サイト以外では販売されていないのであまり流通していません。

 

おそらく周囲の選手も知らないであろう本物のノウハウが詰まっているので、ライバルに差をつけたいという方にはもってこいの教材になりますよ。

 

走り高跳び上達革命DVDの公式サイトはこちら

走り高跳び上達革命

走り高跳び上達法を解説したサイトはこちら

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