ドライランドトレーニング方法

【プールに入るだけが練習じゃない!自宅でもできる「ドライランドトレーニング」とは】

プールに入らない陸上での水泳練習方法おすすめDVD ドライランドトレーニングとは?

水泳の練習はプールで行う…というのはごくごく当たり前のことですが、何もプールに入るだけが水泳の練習ではありません。

 

昔から「冬の時期はプールに入らずランニング練習」なんて水泳部も多かったように、陸上での練習にもしっかりと意味があるんです。

 

陸上での水泳練習は

  • 「ドライランドトレーニング」

と呼ばれ、近年になってその重要性が見直されつつあります。

 

ドライランドトレーニングにも種類がありますが、筋力トレーニングやストレッチなどを行うことがドライランドトレーニングの基本です。

 

プールに入って行う練習が「テクニック」を磨くものだとすれば、ドライランドトレーニングは「体づくり」に役立つ練習法だといえるでしょう。

 

水の抵抗に負けないための筋力・長時間泳いでも息切れしない持久力・スムーズな泳ぎに欠かせない体の柔軟性…などなど、陸上でのトレーニングが水泳に与える影響は計り知れません。

 

ドライランドトレーニングを練習に取り入れると、プールに入れないスキマ時間すらも貴重な練習時間に変換することが可能になります。

 

世界水泳やオリンピックで活躍するトップスイマーたちも行う重要な練習法ですので、スイマーとしてさらなる高みを目指したいなら、ドライランドトレーニングを学んでおいて損はないでしょう。

 

【ドライランドトレーニングを行うメリット】

詳しい方法をご紹介する前に、まずは「そもそもドライランドトレーニングには何のメリットがあるの?」という根本的な疑問を解決しておきましょう。

 

ドライランドトレーニングのメリットは数知れませんが、共通して言えるのは

  • 「基礎能力の向上に役立つ」

ということです。

 

一度や二度のドライランドトレーニングで劇的に泳ぎが速くなるわけではありませんが、筋力・持久力・柔軟性などの基礎能力をしっかり固めることで、ジワジワと効果が表れるでしょう。

 

例えば「レース後半になるとスピードが落ちてしまう選手」にはドライランドトレーニングの効果がてきめんです。

 

後半でスピードが落ちる原因は「持久力不足」にあると考えられるため、ドライランドトレーニングで持久力を底上げしておけば、最後までスピードを維持し続けることができるようになります。

 

要するに、ドライランドトレーニングを行う→持久力アップ→後半までスピードを維持できるようになる→タイムが縮まる…といった感じで役立っていくわけですね。

 

他にも、ドライランドトレーニングには以下のようなメリットがあると考えられます。

 

  • 筋力増強によりスタートやターンキックの勢いが増す
  • 持久力アップにより長時間泳ぎ続けられるようになる
  • 体幹のブレが少なくなり無駄の無い泳ぎを修得できる
  • 上半身から下半身まで全ての部位を自由に動かせるようになる
  • 関節周辺に筋肉がついたことで怪我の防止に繋がる
  • 柔軟性のアップによりスムーズに泳げるようになる
  • プールを使えない日でも問題なく練習を行うことができる
  • プロスイマーと全く同じ練習内容を実現することも可能

 

…もちろん、ここに挙げたのはドライランドトレーニングのメリットのごく一部です。

 

ドライランドトレーニングは非常にメリットの多い練習法であり、正しく行えばライバルに差をつけるための大きなアドバンテージになることでしょう。

 

トップスイマーのドライランドトレーニングを詳しく学ぶならこちら

 

【ドライランドトレーニングは「自重トレーニング」と「ストレッチ」が重要】

ドライランドトレーニングは要するに「陸上での筋トレやストレッチ」を表す練習法なので、実際そこまで難しいものではありません。

 

広義ではプールに入る直前の準備運動なんかも、ドライランドトレーニングの一種とされているくらいなので、あくまで「水泳練習の延長」だと気楽に考えても良いでしょう。

 

ただし、注意したいのは陸上で運動しすぎると逆効果になる可能性もあるということです。

 

極端な例え話ですが、ジムで全身の筋肉をくまなく鍛える…なんてことをしてしまうと水泳では不利になってしまいます。

 

ボディビルダー並みに鍛え上げたムキムキのスイマーが速いか遅いかは、結果を見るまでもなく明らかですよね。

 

方法はいろいろありますが、一般レベルのスイマーなら「自重トレーニング」で充分です。

 

自重トレーニングとは特別な機材を使わず、自分の体重を負荷にして行うトレーニング法の総称です。

 

道具も難しい技術もいりませんので、誰でも気軽に始められるトレーニング方法ですね。

 

自重トレーニングのやり方さえ覚えてしまえば、あとはトレーニング中の怪我を防止するための「ストレッチ」が分かるくらいでOKです。

 

細かいコツやポイントは他にもありますが、「自重トレーニング」と「ストレッチ」の2つさえ理解していればドライランドトレーニングは8割マスターしたも同然です。

 

【DVD「水泳ドライランドトレーニング」がわかりやすい!】

本当はもっと詳しくドライランドトレーニングの方法を解説したかったのですが、文字だけでご説明するのには限界がありますので…

 

ドライランドトレーニングの良いお手本として、

  • 「水泳ドライランドトレーニング」というDVD

をご紹介しておきます。

 

水泳ドライランドトレーニングDVDの公式販売ページはこちら

 

「水泳ドライランドトレーニング」は、JOCオリンピック強化指定コーチの藤森 善弘さんが監修したDVDプログラムです。

 

泳ぎ方について解説したDVDはけっこう多いんですが、水泳選手向けのドライランドトレーニングを、ここまで徹底して解説したコンテンツはかなり珍しいと思います。

 

内容もかなり充実しており、難易度の低いストレッチから、プロスイマーが行っている本格的なトレーニング法まで丁寧に解説されています。

 

驚いたのは、小学生・中学生・マスターズと、幅広い年齢に合わせてトレーニング法を少しづつ調整して解説してくれているところです。

 

水泳を始めたばかりの初心者はもちろん、水泳歴数十年のベテランスイマーでも効率的に、ドライランドトレーニングを学び直すことができる構成になっています。

 

なかなか充実した内容なので全てをご紹介することはできませんが、

 

  • 怪我を防ぐための効率的な準備運動とは?
  • 50代オーバーのスイマーがキック力を強化する方法は?
  • 下半身を固定したまま上半身を自由自在に動かすための方法とは?
  • プロの泳ぎを実現するV字腹筋トレーニングとは?
  • 全ての泳法を安定させる背筋の鍛え方とは?
  • 年代を問わず有効な体幹のブレを抑える鍛え方は?

 

などの情報が収録されています。

 

もちろん全て実践動画付きなので見ながら練習できますし、ドライランドトレーニング専門のDVDなので、部屋に居ながら練習を行えるというのも魅力です。

 

ドライランドトレーニングは、スイマーに数多くのメリットを与える重要な練習です。

 

あなたも「水泳ドライランドトレーニング」を観て、今一度ドライランドトレーニングの大切さを実感してみてはいかがでしょうか?

 

怪我の防止や自己ベストの短縮など、このDVDとの出会いがあなたの水泳人生にきっと様々な恩恵をもたらしてくれるはずですよ。

 

トップスイマーのドライランドトレーニングを詳しく学ぶならこちら

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